SCENARIO 05·研究開発·ナレッジQ&A
同じ規格の質問でも、そのたびに文書を探すか、熟練者の作業を中断させています
仕様に疑問が生じると、研究開発部門は規格文書、顧客仕様書、過去の問題記録から回答を探します。見つからない場合や内容を理解できない場合は、熟練者に質問します。
質問者は回答を待つ必要があり、質問を受けた担当者の作業は中断されます。同じ問題でも担当者が変われば再び質問されます。問題解決も同様で、前回の対応方法は担当者の記憶にしか残っていないか、メールや会議記録に分散しているため、新任者が自力で見つけることは困難です。
ひと目でわかる
これまでのやり方
- 共有フォルダーで規格を探す
- 見つからなければ熟練者に質問
- 口頭で回答し、出典を残さない
- エンジニア確認後に採用
つまずく点
質問者は回答を待つ必要があり、質問を受けた担当者の作業は中断されます。同じ問題でも担当者が変われば再び質問されます。回答には出典が残らず、引用した内容が最新版かどうかも確認しにくい状態です。
AI Agent に任せた後
- 共有フォルダーで規格を探す
- 見つからなければ熟練者に質問
- 口頭で回答し、出典を残さない
- エンジニア確認後に採用人による承認
規格の検索、回答の整理、出典の記載は AI Agent が処理します。根拠が見つからなければ、根拠なしと明記します。設計や品質判定に影響する結論は、引き続き担当エンジニアが確認してから採用します。
これまでのやり方
- 01仕様や異常の問題が発生したら、まず共有フォルダーで関連規格を探す
- 02見つからない場合や理解できない場合は、熟練者に質問する
- 03熟練者が文書を探すか、経験に基づいて回答する
- 04回答は口頭で伝えられ、出典が残らないため、次回も同じ質問をする
- 番号
- EX-ENG-STD-012 C 版
- 日付
- 2026-07-01 施行
| ねじ | 強度区分 8.8 | 強度区分 10.9 |
|---|---|---|
| M6 | 10 | 14 |
| !M8 | 25 | 35 |
| M10 | 49 | 69 |
| M12 | 85 | 120 |
| 条項 | 内容 |
|---|---|
| 第 2 節 | 記載のないねじ寸法はプロジェクト図面の指定に従い、独自に内挿または外挿してはならない |
| 第 3.1 節 | 炭素鋼ボルトをアルミ部品のねじ穴に締結する場合、締付トルクは上表の値の 70% |
| !改訂 C | M8 強度区分 10.9 を 32 N·m から 35 N·m に改訂 |
AI Agent に任せた後
- 01することナレッジベースで規格を検索基準ナレッジベース内の規格だけに基づき、現在有効な版を使用して回答する成果物各質問に対応する規格の該当箇所
- 02すること回答を整理して出典を記載基準各質問に文書番号、版、該当する節または表を記載する。計算が必要な場合(アルミ部品の締付トルクを7掛けにする場合など)は、計算式も記載する成果物質問、回答、出典をまとめた回答表
- 03すること根拠が見つからなければ根拠なしと回答基準規格の対象外である質問には「根拠なし」と回答し、規格の適用範囲を説明する。一般的な工学知識で補完しない成果物根拠なしの質問と説明
- 04することエンジニアの判断が必要な質問を明示基準規格要件の変更や顧客向け条件の緩和に関する質問には、規格の記載内容だけを回答し、「エンジニアの確認が必要」と明記する成果物エンジニアの確認後に結論を採用
- 人による承認
- 第 4 ステップは担当エンジニアが行います。AI Agent は出典の検索と回答の整理を担当し、設計変更や品質判定に影響する結論は、エンジニアが確認してから採用します。
- 使用するプラットフォーム機能
- ナレッジベース
ナレッジQ&A業務では、文書に版、日付、出典を明記し、回答には原文の該当箇所を付けることを推奨します。また、部門内に期限切れデータの更新と削除を担当する責任者が必要です。ナレッジベースの文書量が多いだけでは成功とはいえません。回答の信頼性を決めるのは、版、有効期限、保守の仕組みです。
画面は繁体字中国語版のものです。
01規格をナレッジベースに登録

- 1締付トルク規格と表面処理規格の2文書をナレッジベースに登録します。
- 2両方のステータスが「準備完了」になってから質問を開始します。
02質問一覧と指示をアップロード

- 1担当者が蓄積した質問一覧を添付ファイルとしてアップロードします。
- 2根拠が見つからなければ「根拠なし」と記載し、一般的な工学知識で補完しません。
- 3規格を緩和する質問には規格の記載内容だけを回答し、判断はエンジニアに委ねます。
03実行プロセス

- 1ナレッジベースで締付トルク規格を検索します。
- 2各質問について、ナレッジベース内の規格原文を引用します。
- 3最初に2つの規格で現在有効な版を確認します。
04回答表

- 1アルミ部品の締付トルクは計算式を記載し、最新版の 35 N·m を使用して計算します。
- 2出典には文書番号、版、該当する節を記載します。
- 3規格の対象外であるステンレス鋼ボルトと M14 には、「根拠なし」と回答します。
- 4顧客が条件緩和を求めている質問には、エンジニアの確認が必要と明記します。
数値
規格照会で月間推定 4~12時間、問題解決で月間 0.5~1.5時間を削減
出典:Intellicon Solutions が支援した匿名の自動車部品メーカー
よくある質問
- ナレッジベースに回答がない場合、AI Agent が回答を作り出すことはありませんか?
- ありません。このプロセスでは、原文の根拠が見つからなければ根拠なしと回答し、言語モデルの一般知識では補完しません。流暢な回答でも出典が見つからないことが、顧客の現場で最もよく見られるナレッジQ&Aの失敗原因だからです。
- 新旧の規格が同時に存在する場合、旧版の参照をどう防ぎますか?
- 文書をナレッジベースに登録する際に版と有効期限を明記し、期限切れの版は部門責任者が削除します。新旧の規格が併存しているにもかかわらず有効期限が記載されていないことが、この種の業務で最も問題になりやすいためです。回答にも版を記載し、担当者が確認できるようにします。
- すべての文書を一度に登録する必要がありますか?
- 推奨しません。未整理のファイルを一括してナレッジベースに登録すると、回答の精度がかえって低下します。まず、質問が多い規格と問題記録から始め、版と出典を整理したうえで段階的に拡大する方法が安定しています。
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