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SCENARIO 16·生産・品質保証·データの一括判定

大量の成形品の色を、人が1件ずつ判定・分類

大量の成形品の色データを1件ずつ判定・分類し、後工程で使用できるようにする必要がありました。日々の定型タスクではなく、処理量の多い1回限りのタスクです。

判定には経験が必要ですが、件数が増えると集中力に左右されます。長時間続けると基準がぶれやすく、担当者が途中で変われば分類が一致しない場合もあります。1回限りのタスクのため専任者を増やすことも難しく、通常業務の合間に少しずつ進めるしかありませんでした。

ひと目でわかる

これまでのやり方

  1. 全件の色データを整理
  2. 1件ずつ判定し、基準に沿って分類
  3. 不確かな項目を経験者に確認
  4. 結果を集約して後工程へ引き渡し

つまずく点

1回限りの大量データを人が1件ずつ判定すると、長時間の作業で基準がぶれやすくなります。担当者が途中で変われば分類が一致しない場合もあり、しきい値に該当する項目は特に誤判定しやすくなります。

AI Agent に任せた後

  1. 全件の色データを整理
  2. 1件ずつ判定し、基準に沿って分類
  3. 不確かな項目を経験者に確認人による承認
  4. 結果を集約して後工程へ引き渡し

色番号の基準に基づく一括判定と結果の集約は AI Agent が処理します。境界に該当する項目や判定できない項目は個別に抽出し、担当者が目視で再判定するとともに、全体を抜き取り検査します。合格後に後工程へ引き渡します。

01

これまでのやり方

  1. 01判定対象となる成形品データを一括で整理します
  2. 02知識のある担当者が色を1件ずつ判定し、基準に沿って分類します
  3. 03不確かな項目は、経験豊富な担当者と確認します
  4. 04全件の判定後に結果を集約し、後工程へ引き渡します
色差量測_LOT-2609-M18.csvExcel
A1品番
品番色番号L*a*b*測定時刻追加ΔE*ab追加判定
P001EX-GY-0171.85-0.321.3108:000.30適合
P005EX-GY-0171.97-1.151.9608:200.80適合
P007EX-GY-0172.36-1.442.2408:301.25境界
P010EX-GY-0173.80-1.122.3808:452.10不適合
P021EX-BL-0344.08-4.43-28.8509:401.90不適合
P026EX-GY-0172.600.301.5010:051.00?
P027EX-BK-0224.100.200.4010:101.50?
P028EX-BL-0345.31-2.84(空欄)10:15-
P029EX-RD-0442.1048.3026.7010:20(基準なし)
P005EX-GY-0173.37-1.151.9610:251.58不適合
色差測定_LOT-2609-M18100%
色號標準_EX-QA-COLOR-003_B.pdf1 / 1
範例プラスチック株式会社
成形品の色番号基準
番号
EX-QA-COLOR-003(B 版)
日付
2026-06-01
測定条件
分光測色計、D65 光源、10° 視野角、各品を一度測定
色番号名称L*a*b*
EX-GY-01ライトグレー72.00-0.501.50
EX-BK-02マットブラック25.000.20-0.80
EX-BL-03ダークブルー45.00-3.00-28.00
判定区分:ΔE*ab = √(ΔL*² + Δa*² + Δb*²)、小数第2位まで四捨五入して判定
区分条件処理方法
適合ΔE*ab ≤ 1.00
境界1.00 < ΔE*ab ≤ 1.50品質保証担当者が標準光源ボックス内で色見本と目視比較して再判定
不適合ΔE*ab > 1.50
判定不可測定値に欠損がある、または色番号が本基準に含まれていない品質保証責任者が処理
再測定が必要同一品番に2件以上の測定記録がある任意の1件を選択しない
1 / 1
上図はイメージです。L*a*b* は測色計で測定した色の数値で、ΔE*ab(色差値)は標準色との距離です。右側の2列は品質保証担当者が追加したものです。判定を途中まで入力した時点で、1.00と1.50のしきい値に該当する項目、測定値が欠けている項目、基準にない色番号が残っています。同一品番の P005 は2回測定されているため、行ごとに判定すると、一方が適合、もう一方が不適合になります。
02

AI Agent に任せた後

  1. 01
    すること色番号の基準に基づいて色差を計算
    基準各項目の色番号に対応する基準目標値を特定し、式に基づいて ΔE*ab(標準色との色差値)を計算します。小数第2位まで四捨五入し、測定値と目標値を併記して直接検算できるようにします
    成果物各品の色差値
  2. 02
    すること基準に基づいて区分
    基準1.00 以下は適合、1.00 を超えて 1.50 までは境界、1.50 を超える場合は不適合とします。しきい値と等しい場合は、基準の「以下」に従って判定します
    成果物項目別判定表
  3. 03
    すること判定できない項目を抽出
    基準測定値に欠損がある項目や、色番号が基準に含まれていない項目は判定しません。同一品番を2回測定した場合は2件とも判定せず、「再測定が必要」とします。任意の1件は選びません
    成果物人による対応が必要な項目一覧
  4. 04
    すること品質保証担当者へ引き渡し
    基準境界項目は光源ボックス内で目視により再判定します。不適合品の処理方法は品質保証責任者が決定し、AI Agent は最終判断を行いません
    成果物判定別の件数集計。品質保証担当者による再判定と抜き取り検査後に、後工程へ引き渡します
人による承認
第 4 ステップは人が担当します。AI Agent が大量のデータをルールに基づいて判定し、境界と例外は人が判断します。全体の抜き取り検査に合格してから後工程へ引き渡します。
使用するプラットフォーム機能
スキル

すべてのタスクに共通して、入力、判定ルール、出力、人の責任範囲を明確にするほど、タスクが定着しやすくなります。1回限りの一括処理では特に重要です。第 1 ステップでルールを明確にすることで、その後の判定を一貫させられます。

画面は繁体字中国語版のものです。

01測定データと色番号基準をアップロード

EgentWrX の対話画面:担当者が色差測定データと社内の色番号基準をアップロードしています。指示には、基準の式に従って色差を計算すること、しきい値と等しい場合は「以下」と判定すること、欠損値と重複測定は判定しないこと、合否と処理は品質保証部門が決定することが明記されています。
  1. 1色差測定データと社内の色番号基準をアップロードします。
  2. 2基準の式に従って色差を計算し、1.00 または 1.50 と等しい場合は「以下」と判定します。
  3. 3欠損値、基準に含まれていない色番号、重複測定は判定しません。
  4. 4境界項目の合否と不適合品の処理は品質保証部門が決定します。

02実行プロセス

EgentWrX の実行画面:AI Agent が3つの色番号の基準目標値を取り込み、小数第2位まで四捨五入してから、しきい値に基づいて判定しています。同一品番を2回測定した項目は判定不可としています。
  1. 13つの色番号の基準目標値を先に取り込みます。
  2. 2小数第2位まで四捨五入してから、1.00 を適合、1.50 を境界として判定します。
  3. 3同一品番を2回測定しているため、判定不可として再測定を求めます。

03人による対応が必要な項目一覧

EgentWrX の結果画面:人による対応が必要な項目として、色差が 1.50 で境界と判定された項目、不適合品として処理を品質保証責任者に委ねる項目、2件の測定から任意の1件を選ばず再測定を求める項目が表示されています。
  1. 1色差が 1.50 のため、基準に従って境界と判定します。
  2. 2不適合品の処理方法は品質保証責任者が決定します。
  3. 3同一品番の2件の測定から任意の1件を選ばず、再測定が必要とします。

04件数集計と補足説明

EgentWrX の結果画面:色番号が基準に含まれていない1件を判定不可とし、人による確認を求めています。下部には適合、境界、不適合、判定不可の件数が集計され、合否と処理の決定は品質保証部門に委ねられています。
  1. 1色番号が基準に含まれていない1件を判定不可とし、入力ミスか基準への登録漏れかを人が確認します。
  2. 2適合 21 件、境界 3 件、不適合 2 件、判定不可 4 件です。
  3. 3合否と処理の決定は品質保証部門が行います。
03

数値

1回限りのタスクで、220~440時間の削減見込み

220–440時間成形品の色判定における削減見込み。月間ではなく1回限りのタスク

出典:Intellicon Solutionsが支援した自動車部品メーカー1社(社名非公開)

04

よくある質問

削減時間が1回限りなのはなぜですか?
一度に大量のデータを処理するタスクだからです。そのため、顧客事例での削減見込みは1回限りの220~440時間で、他の事例における月間の削減時間とは算定単位が異なります。比較する際は分けて確認する必要があります。
色の判定基準は誰が決めますか?
製品に詳しい担当者が定義します。AI SOPに記載した後は、AI Agent がそのルールに基づいて判定します。ルールでカバーされていない箇所や不明確な箇所は不確かとして抽出し、人が判断します。
1回限りのタスクでも AI Agent にする価値はありますか?
処理量が十分に多ければ価値があります。ルールを明確にすれば、大量のデータを同じ基準で判定でき、人は例外対応と抜き取り検査に集中できます。後日、同種のタスクが発生した場合も同じルールを再利用できます。
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